7月27日(月) 手術後14日目
体温 朝36.9℃,昼38.9℃,夜37.6℃
朝起きたときは調子が良かったのだが,先週の火曜日(→
7/21)に引き続いて,またしても水を飲み損なって気管の方に入れてしまい,死ぬ程むせてしまう。
よく,咳やくしゃみをした拍子に肋骨が折れてしまったなどという話を聞く。排便の際の息みさえ良くないといわれている心臓手術直後のデリケートな時期に,場合によっては肋骨を折る程の威力のあるひどい咳を繰り返すと,切り貼りしたばかりの僧帽弁が破けてしまうのではないかと真剣に心配した。この時期はくれぐれも水は慎重に飲んだ方が良い。
確か,同じ心配と同じ反省を先週の火曜日にもしたはずだが,一度や二度の失敗では反省が身につかないんだな~これが。(・・。)ゞ
むせたせいか,このあと気分が悪くなり出し,寒気がして,朝食を食べられなくなり,またしてもウィダーインゼリーのお世話になる。私は森永製菓の回し者ではないが,本当にウィダーインゼリーには,年初の親知らず抜歯で顎が開かなくなった時と今回の心臓手術後の時とで,大変お世話になった。お礼に宣伝しておこう。
今日は入院前から密かに楽しみにしていた教授回診の日だ。教授回診のイメージといえばやはり,これ↓↓↓だ。
ちょっと前までは,看護師長が患者に「教授に質問はしないで下さい」と言って回ったなどという話も本で読んだことがあるので,今でもその雰囲気が残っているなら,その大時代さを堪能させてもらおうと思っていたのだが,当然であろうか,実際にはこんな緊迫感はない。看護師が直立不動で大名行列を迎入れると言うこともなく,というよりそれ以前に,看護師は全く無関係に自分の仕事をしているし,医師の集団も談笑しながら,ダラダラと歩いてくる。
この教授回診というのは患者側からはその意義がわかりにくいが,ネットで調べてみると若い病棟医を教育するという目的があるようだ。教授の質問に病棟医が答えられないと,患者の面前で叱責されるということもあるらしく,病棟医はそれなりに緊張感を持って準備にあたるそうだが,私が見た限りでは,病棟医の方にもあまり緊張した様子は見られなかった。
ただ,日本海大学病院の場合は,心臓血管外科以外にいくつかの科がまとまって,第二外科を構成しており,回診に回ってくる教授は,私の執刀医の仁田先生でも,心臓血管外科部長の沖先生でもなく,心臓を専門としない第二外科部長の先生なので,教授からのツッコミもそんなになかったと思う。
というわけで,あまり印象に残るような事はなかった。先週の月曜も本来なら教授回診の日だが,祝日なのでなかったと思う。
病院側もせっかくだから,患者サービスとして,教授回診の時には「白い巨塔」のテーマ音楽を館内放送で流し,看護師が廊下に整列して一行を迎えるという風にしたら楽しいの思うのだが,ダメか?
朝の「むせ」以降,気分が悪くなったのだが,ついに午前11時の検温で,最高記録38.9℃に達する。解熱剤の座薬を入れられると,速やかに下がって行く。
だが座薬というのは,入れられるとすぐに出そうになって困る。入れられた刺激が元で,便意も催してくるし,だからといって,出してしまったら元も子もないしで,どうも好きになれない。やはり私の肛門は出口専用であるらしく,入口とはなり得ないようだ。
高熱が出たので,先週の火曜日(→
7/21)に引き続いて,再び右足の付け根の動脈から
血液培養用の採血。今回は,男の先生と看護師さん一人とで,前回のような物々しさはない。前回はパンツをペロンと全部脱がされたが,今回は右半分だけずり下げただけなので,恥ずかしさも幾分少な目。しかし恐怖心は相変わらずで,緊張しまくった。交感神経が興奮するせいか,終わった後には微熱による体の怠さがなくなってシャキッとするもの前回同様。
しかし,心臓手術を経験したのだから,この程度の処置はへっちゃらになっても良さそうなものだが,どうも注射針恐怖症は治らない。朝の,腕の静脈からの採血でさえ,この動脈からの採血程の恐怖心はないものの,相変わらず怖い。針を刺されるのは割と平気なのだが,その後,血を吸い取られる時が,痛くないのに怖い。
夜から,
バンコマイシンの他,新たに
ゲンタシン(ゲンタマイシン)という抗生剤の点滴も追加される。
バンコマイシンが1日4回で,
ゲンタシンが2回だから,一日中点滴しているような感じだ。
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