2013年7月12日(金)
年に1回の検査&外来診察の日。猛烈な暑さの中,最寄り駅から病院までゆっくり15分かけて歩いただけで,汗が噴き出してしまう。
まずは心エコー検査。検査技師の方は今までは二人の方に担当してもらっていたが,今日は初めて見る方だ。エコープローブを当てる力が強くてちょっと痛い。検査開始早々,「最近,熱を出したことはありませんか?」と聞かれる。
実は20日ほど前に風邪を引いて,寝込んではいないが最高38.1℃の熱を出した。今はほとんど治ったのだが,未だ咳が完全には止まっていなく,意外にしぶとい風邪に「感染性新内膜炎の再発」という思いがチラッと脳裏を横切ったこともあったのだ。(手術後は,冬の本格的な風邪は一度も引いていないのだが,季節外れに軽くて意外に長引く風邪をよく引いてしまっている)
そこに,いきなりそんなことを聞かれたのもだから「ひょっとして,感染性新内膜炎の疣贅(疣腫,ベジテーション)がまた大きくなったのかな」といきなり不安になる。(lll ̄□ ̄)
そんな不安と睡魔に襲われながらも検査は滞りなく終わる。
初期の頃は,外来診察に訪れる度に当然の如く行っていた検査3点セット(血液検査,心電図,レントゲン)から血液検査がいち早く抜け落ちるようになっていたが,去年まではやっていた心電図とレントゲンの検査も今年はとうとうなくなった。(電話でエコーの予約を取ったので,医師の指示がうっかり抜け落ちただけような気がしないでもないが)
というわけで,エコー検査の後,外来の診察待合所に向かった。10時に予約してあったが予約時間などあってないようなものなので,ゆっくり本でも読みながら気長に待とうと思っていたら,な,な,なんと予約時間ぴったりに診察室に呼ばれて面食らってしまった。こんなことは初めてだ。「ひょっとして,検査結果が悪かったから早目に呼ばれたのか??」(lll ̄□ ̄)などと再び不安になりながら,診察室に入る。
診断結果は,手術した僧帽弁に関しては問題なし。感染性心内膜炎の再発なんてこともなかった。( ´o`)ロ <(ホ) 厚ぼったかった僧帽弁も大分薄くなっているとのこと。気になるのは,手術しなかった大動脈弁の方で,逆流は相変わらずmild〜moderate。悪化はしていないが注意は必要。ただ,心肥大が起こっていないし,他のデータも正常なので現状では特に問題はなく,このまま年1回の検査を続けていけばいいとのこと。
また,将来,仮にいよいよ処置が必要になったとしても,10年,20年先ならば,カテーテルによる治療が可能になっているかもしれないとも仰っていて,非常に意外な感じがした。私の感じだと,カテーテルによる弁置換手術というのは,以前,僧帽弁に対する「
マイトラクリップ」の所でも書いたが,あくまで手術に耐える体力のない患者さん用のかなり乱暴な処置という印象を持っていた。現状は確かにそうなのだそうだが,臨床データで安全性が確かめられてゆき,今以上に進歩していけば,全ての患者に適応になる可能性もあるそうだ。でもなんか,スポッとはめ込んだ弁はスポッと抜けそうで怖いような気が・・・。
前回の検査で気になった,single plane 2ch法で評価したときのEF(駆出率)の低さ(54%)も,この程度なら問題ないとのこと。EFの値は検査ごとに値のバラツキが大きいが,水を飲むだけでも変わってしまうそうだ。体内に水分が多いとEFの値は大き目に出,少ないと小さ目に出るそうだ。(
スターリングの法則よりそうなるそうだ)
去年は,暫定版のエコー検査報告書のコピーをもらえたが,今年は,余りにも診察室に呼ばれるのが速かったためか,報告書がまだ出来てなく,もらえなかった。
診察室を出て,会計に向かう。こちらもびっくりするほど速く終わる。システムが改良されたのか,それとも今日は単に(暑すぎて?)お客さんの入りが少なかったのか(ぱっと見た感じではいつもと変わらない感じだったが),10時の予約時間に対して,10:10には全て終わって病院を後にすることとなった。
時間も余ったので,こんな時期でなければ,病院界隈を懐かしくブラブラ散歩でもしてみたいところだが,こう暑いとそんな感傷にひたる余裕もなく,早々にクーラーの効いた駅に退散した。
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