2015年7月3日
年に一度の心エコー検査。今年も雨。しかも土砂降り。9:00にエコー検査,10:30診察の予約。最近の体調は絶好調。
1年ぶりに訪れる日本海大学病院は,新館に建て替えられていて,いかにも「昭和の大学病院」といったレトロな雰囲気から,今時のオシャレな病院に生まれ変わっていた。
エコー検査の担当は,手術の前後でお世話になった梅崎さんだった。最近,お見かけしないので,よそに移ったのかと思っていたが,単に巡り合わせの問題だったようだ。梅崎さんはエコープローブを押し当てる圧力もやさしいので,全く痛くもなく,例によって,ウトウト眠りそうになりながら「吸ってー,吐いてー,そこで止めてー」を繰り返していたが,途中,ピタッとエコープローブの動きが止まり,暫くしてから急に手元にあったマイクで外部に「梅崎です。何とかかんとか(聞き取れなかった)」と連絡を取り始めたので,何か悪い所が見つかったのかと,ドキッとした。また,みぞおちの辺りも調べていたが,いままでこんな所をしらべていたっけ? 去年はエコー検査に45分かかったが,梅崎さんだといつもの手早さで,15分で終了。ただ,去年は暖かいゼリーをたっぷり塗って,終了後も熱い濡れタオルで拭き取ってくれて気持ち良かったが,今年はゼリーも必要最小限,拭き取るもの濡れタオルでなく,暖かいウエットティッシュのようなものだったので,ちょっと物足りない感じ。
レントゲンと心電図は今年はなしで,そのまま診察室の前に向かう。去年までは順番が来ると,音の割れた安物のスピーカーで「キチンハートさーん」などと呼び出していたが,個人情報のからみか,今年からは番号を渡されて,コンピュータの音声による呼び出しと同時に診察室の前のモニターに番号が映し出される方式に変わっていた。また,そのモニターには,現在診察している人の番号だけでなく,この後呼ばれる数人分の番号も表示され,予定通り診察が進んでいない場合には「○○分遅れ」のように表示されている。これは非常にうれしい改善点だ。診察が遅れているときのイライラも少なくなるだろうし(町医者にかかるときと違って,最初から半日潰す覚悟で来ているので,これまでもそんなにイライラはしていなかったのだが),これまではトイレに行きたくなっても,「その間に呼ばれたらどうしよう」などと思って,放送に聞き耳を立てながら慌てて用を済ませていたものだが,そんな気を使う必要もなくなる。そして待合室も,去年までの,狭い廊下に長椅子が置いてある,という古めかしいスタイルから,ゆっくりとくつろげる雰囲気に変わっている。
エコーだけの検査が早々に終わってしまったので,診察の予約時間10:30まで1時間15分くらいあったのだが,なんと待合室に到着したと同時に,4〜5番目くらいの順番で,自分の番号がモニターに映し出されている。そして,予約時間前なのに9:35くらいには呼ばれてしまった。1年ぶりに仁田先生にお会いするが,いつものようににこやかに迎えて下さる。エコーの結果は,手術した僧帽弁は全く問題なし,せずに放置した大動脈弁の方は相変わらずmildな逆流はあるが,今の所,特に問題なし,心臓の収縮機能も良好,ということで,いつも通り。また1年後ということになった。診察が早すぎて,エコーの検査報告書ができあがっておらず,コピーはもらえなかった。
ということで,9:45には診察室を出,会計も5分ほどであっという間に終わって9:50には全て完了。なんと9:00の検査からたったの50分で会計まで全て済んでしまった。今日だけたまたま運が良かったのか? お陰で,昼飯に寄ろうと思っていた焼き鳥丼の店に行きはぐってしまった。
術後6年たって,ありがたいことに心臓は健康そのものだ。術前に心配していたポンプヘッドの影響は結局良くわからない。集中力や記憶力は元々悪かったのがさらに劣化した実感はあるが,ポンプヘッドによるものか加齢によるものなのか分からない。特に,「コレをやったらその次にアレをやろう」と思っていたのに,「コレをやり終えたときにはアレをすることを忘れている」というウッカリは若い頃からあったが,最近特に酷いような気がする。私の感じとしては「ポンプヘッドは多分ないと思うが,絶対ないとは言い切れない」といった感じだ。まあ,普通の生活にまだ支障が出ていないので良しとしよう。
ということで,もう何も書くこともなく,飽きてもきたので,多分,「術後7年目の検査」の話は書かないんじゃないかと思う。病気のブログが尻切れトンボで終わっていると「アレ?」と不吉な事を考えたりするものだが,ここでブログが終わっていても,私は暫くは生きています。多分。。。
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不安もあるけれど、同じような方のブログを読んで勇気づけられています。
チキンハートさんは、名前とは全然違う強いです。私もそう思いたい。
いろんな情報ありがとうございます。
また、読ませていただきます♪
コメントをありがとうございます。
更新をさぼっていますが,私は,手術した僧帽弁に関しては問題なく過ごせています。手術しなかった大動脈弁に関しては,術前同様のmild〜moderateの逆流が続いていますが,悪化はしていないので今の所は大丈夫です。
アイさんは,去年手術という事は,まだ心臓が落ち着いていないのでしょうか? それにしても電気ショックですか。。。 私には経験がないのですが,大変そうですね。((((;゜Д゜)))))))
幸いにも私は手術によって心房細動からは解放されましたが,苦しくはなくても,滅茶苦茶なリズムが続くと気になって集中力が削がれ,嫌なものですよね。
心房細動と言えば,アイさんもすでにご存知かも知れませんが,米国ではApple Watchによる心電図測定が昨年12月に認可され,心房細動の早期発見につながっれいるようですね。米国で認可されたのだから日本で認可されるのも時間の問題と思っていましたが,現行の日本の法律では,日本で使えるようになるのはなかなか難しいようです。↓
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00096/00012/
まあでも,私もApple Watchを使っていますが,現行のApple Watchでも(他のスマートウォッチでも同じかもしれませんが),頻脈と徐脈は検出してくれるので,頻脈として心房細動も見つけられるようですが。(寝ている時の心拍数を記録しておいてくれるのが面白いです)
読み手の事をあまり考えずにダラダラと書き散らかしたブログですが,参考になったとしたら,嬉しいです。
知りませんでした。
高額なので、私は持てないと思います。
2016年9月に朝起きると心房細動がおきていて、脈拍160くらいで点滴を受けても止まらず、初めて除細動を受けました。
そのとき、大動脈二枚弁の疑いがあり、狭窄、そして大動脈は5センチほどに大きくなっていました。その病院では、血圧を下げ様子をみていました。
健康だけが取り柄な私でしたが、高血圧と大動脈弁狭窄が始めてわかりました。
幼い時から、心雑音があり、就学前健診で弁膜症と疑われ、カテーテル検査を受け、毎年、学校の内科検診で心雑音で要検査、でも異常なかったのに。
2017年再び心房細動がおき、投薬で2日後にようやく止まりました。
次第に、ふらつきや息切れが出たり胸の痛みがあって
昨年3月、心臓血管外科へ紹介状を持って行きました。
教授先生から、次、ご家族さんといつ来られますか?と。手術はしないと、いつ破裂してもおかしくないと。
二枚弁で、狭窄、心筋は分厚くなり、大動脈は6センチ、どれも手術しないと治らない。早い日程が組まれ、5月手術を受けました。
弁や血管以外に異常はなく、元気に回復すると思っていたのですが、ICUで心房細動がおき、薬を点滴しても治らず、DC。大部屋に移って、ドレーンも抜けて、調子よく、でも、心タンポナーデになって再びオペ。3日間連続DC。結局、34日間入院でした。
退院後、6度除細動を受けました。
不正脈の薬を変えたり、ここ6ヶ月は動悸はあるけれど、心房細動はおきていません。
いまだに、胸の筋肉は、痛みます。
アスリート並みの筋肉があったようで、何かスポーツをしていたのですか?と聞かれるくらい筋肉があったそうです。
除細動は、麻酔をかけてる数分の間にするので、慣れたくないけど慣れてしまいました。心房細動の辛さ、心臓が全速力で走っている感じがあっという間になくなるので、早く麻酔が効いて楽にして欲しいと思ってしまいます。受けた瞬間は、痛い!って言っているようです。私は言った覚えはありませんが。
チキンハートさんが元気で何よりです♪
私も日々元気になります!
暑い夏が来ます。無理しないで下さいね。
貴重な体験談をありがとうございます。大変な思いをされたのですね。ネット上の心臓手術の体験談は,順調にいった話に偏る傾向にあると思いますが,大変な思いをした方も相当数いるはずで,そういう方の体験談というのも大変貴重だと思います。
ブログにも書きましたが,私も術後半年くらいは,心房細動ではありませんが,危険性の低い不整脈が頻発していたのが,半年を過ぎた頃からなくなっていきました。アイさんも1年前に手術を受けて,この半年は心房細動が現れていないとの事ですので,このまま落ち着いていくといいですね。
アイさんもお体を大事になさって下さい。